勤務先用に書いたものの転載です。
そんなわけでいよいよ大型連休もはじまりまして、善光寺御開帳もどんどん賑わってきているようです。お参りのついでにハックできるIngressポータルのご紹介、続けてまいりましょう。御本堂まであとすこし!!
で、御本堂手前の休憩ポイントと言えようあたりがこのあたりでございます。冒頭のお写真の「六地蔵」、そのおとなりには下に貼っております「濡れ仏」というこれまたでっかいお地蔵さんみたいな仏さんが鎮座されています。
このあたりはハトぽっぽさんがたくさんいらっしゃいまして、大変のどかでございます。
ここまで来ますと、ほら、御本堂までつづくお参りの行列がいよいよはじまっておりますでしょう?もしかして大型連休中はもっと手前から並んでいるかしれませんけれども、お手洗いなんかもありますので、このあたりで今のうちに済ませておくことをオススメいたしますよ。
さて、もちろんこの六地蔵はポータルですのでハックしていただくとして、お寺にお地蔵さんが6体並んでいるというのはよく見かける光景です。
これは仏教では世界は「六道」と申しまして、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の6つのステージで構成されていると考えられておりまして、それらのステージをいったりきたりしながら輪廻をクリアするのが成仏とか解脱とかいう状態でして、仏教はそれをゴールとするゲーム哲学なのですな。
つまり6体のお地蔵さんというのは、それらの各ステージを行き来するわれわれ輪廻プレイヤーを見守ってくださっていると、まあそんなことのようでございます。
さてそのおとなりのポータルであるこちらの濡れ仏。
説明書きによりますと「六十六部 (日本全国を行脚する巡礼者) の供養のため」に作られたとあります。その六十六部という人達はなにか供養しないといけないようなことがあったのかしらんとなるわけですが、これはもちろん有名なおはなしでありますところの「六部殺し」のことをたぶん言ってるんでしょうな。
そ の昔、ある農家に旅の六部 (六十六部のこと) が宿を求めてまいりまして、泊めてあげることにします。しかしその家の主人はその六部の持っていた路銀 (旅費) に目が眩みまして、六部を殺してしまうのですな。六部の路銀をせしめた主人はその後金貸しなどをして大変な財を築くわけです。
のちにその家に子どもが生まれますが、残念なことにいつまでたっても口がきけない様子。ところがある雨の降る夜、それは主人が六部を殺害した夜と同じように雨のそぼ降る夜に、突然その子が「お前に殺されたのもこんな晩だったな」とつぶやいた。
とまあそんな巷説・怪談が、いったいどこのハナシかはしりませんがあるわけで、きっとそのことでしょう。
え?善光寺関係あるのか?さて?実はこの濡れ仏の説明書きによりますと、実は六部供養じゃなくて、火消しに恋して江戸一円を大火事にした、ご存知八百屋お七を偲んだものだという説もあるんだそうでして、それも善光寺関係ないなあと思うわけですが (苦笑)。
まあそんなこんなでして、善光寺さんは「仏教テーマパーク」だなあとつくづく思うわけです。
次回はいよいよ御本堂が見えてまいりますよ!乞うご期待。
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