勤務先用に12月1日づけで書いたものの一部修正転載です。
先日の大きな地震から1週間たちました。そろそろ余震も大丈夫かな?というところですね。
ここんところ来年の御開帳に便乗して善光寺の話題を書いておりましたけれども、その善光寺さんにも結構な影響がでているようでございます。
掲載させていただきましたお写真は、Ingress というゲームにおいて善光寺界隈でご活躍されていらっしゃる Icebraker1 さんにご提供いただきました。11月24日撮影のものです。
報道にもありましたとおり、石灯籠や石碑の類がいくつも崩れておりまして、ただ崩れただけならまた積み直せばいいじゃんと思ったものの、お写真を拝見しますとボッキリへし折れちゃってるものも少なからずなようでして、結構たいへんなことのようです。
こ の Ingress、善光寺の灯籠もこのゲームの「ポータル」という拠点になっておりまして、しかもその中でも結構重要な中継ポイントになっておるものもござ いまして、少し前まで長野県全域で Darsana というこのゲームの特別なイベントも開かれておりましたので、場合によっては地震発生時、倒壊した灯籠のちかくにエージェント (Ingress のプレイヤーのことをそう呼びます) がいたりしたんじゃないか、けが人がでなくてなによりであったと Icebraker1 さんのお言葉でした。いやはやまったくでございます。
さて、以前にも書きましたが、大きな地震がおきると、かわら版などで「鯰絵」という、オオナマズを退治する風刺画が描かれるという流行がその昔ございまして、その元祖は善光寺地震が発祥でして、オオナマズを退治したのは善光寺の御本尊である阿弥陀如来だったのであります。
その後、安政の大地震などで全国的に描かれるようになった鯰絵は、善光寺阿弥陀如来ではなく、鹿島大明神と申しまして、茨城県にございます鹿島神社の神様がナマズめを成敗している絵がおおく描かれたのだそうでございます。
ちょっとハナシは変わりますが、善光寺の御開帳の翌年には、決まって今度は諏訪大社で日本を代表する奇祭、御柱祭が行われます。
諏訪大社の神様はタケミナカタと申しまして、日本でいちばんさいしょに相撲をとって負けた神様といわれております。そしてその相撲の相手がタケミカヅチと申しまして、このオオナマズを成敗している鹿島大明神まさにそのひと。いやひとじゃないのか?同一人物。いや、同一神仏?なわけです。
タケミナカタのお話しは、名作マンガ「暗黒神話」では、タケミナカタが「ええ?これ??」という大変インパクトのあるお姿で描かれていて、詳しく知っているほど笑えるのですけれどもね。それはまた別のおはなし。
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諏訪の神様は諏訪に引っ越してくるきっかけとなった相撲相手のタケミカヅチと、北のほうにおわす善光寺さんと、名うてのナマズバスターに囲まれているわけで、なんだかおかしなハナシではあります。
善光寺さんと、タケミナカタを負かしたタケミカヅチ、ともにオオナマズを倒す者として混同されているのは、まんざら偶然ではないのかもしれないな、と思うフシがございまして、次回以降はそのお話しをさせていただければと。
またもや今回も与太話でございましたが、善光寺さんも来年に向け、急ピッチで修復が進んでいることでありましょう。関係者の皆様よろしくお願い申し上げます。
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