勤務先用に書いたものの一部修正転載です。
来年の話をすると鬼が笑うなどと申しまして、信州だけに笑うのは八面大王か鬼女紅葉かというところもありますけども、今回はそういうお話ではございません。
来年、平成27年4月5日(日)から5月31日(日)まで、およそ2ヶ月の間、信州定額山善光寺において、御開帳が行われます。
これは数えで7年 (実際には6年) に1度だけ行われる、長野県有数かつ県都長野市最大のビッグイベントであります。
というわけで、まだはじまるまで半年少々あるわけですけども、少しずつ話題として取り上げていこうかという所存です。
「御開帳」と申しますからには、ご本尊を拝めるのかともちろん思うわけですけれども、善光寺式阿弥陀三尊と言われる一光三尊阿弥陀如来像は絶対秘仏となっておりまして、参拝客はおろか善光寺のご住職すら見ることは叶わぬものとなっております。
え?じゃあそれ御開帳じゃないじゃん。御開帳っていったいなにやるの?
と思われることでしょう。
実際には前立本尊といわれる、鎌倉時代に作られた金銅阿弥陀如来及両脇侍立像が身代わりとして公開されます。
公開されますったってアタシゃみたことありません。
さらに実際には、その前立本尊中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた糸が、この期間だけ特別に本堂前に建てられる回向柱というでかい柱に結ばれておりまして、その柱に触ることで前立本尊に触れるのと同じようにご縁が生まれ、ありがたい功徳があると。
え?なんだよ結局みれないんだ。
などとおっしゃる気持ちもわかります。ワタシもそう思います。
そもそも、そんなに見れないってことは、ホントはそんな本尊なんてないんじゃないの?
そんな疑問を持つのも無理からぬお話しでございますな。
そもそも、そのご本尊ってなんなの?善光寺ってどういうお寺?なんでそんなに「遠くとも一度は参れ」なんて言われるほど有名なの?
と、実は地元に住んでいるひとでも案外ご存知ない方もいらっしゃいます。
そんなわけで、専門家ではないのであまり詳しいお話しはできませんが、来年の御開帳に向け、知っている限りで善光寺のお話しをさせていただこうというのが次回以降の趣向でございます。
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