映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』

映画

たまには映画の感想なんぞも。

Amazon Primeビデオ見放題で『ゴヤの名画と優しい泥棒』をみた。
山田五郎さんのYouTube番組で案件として紹介していたのをみて前から気になっていたので。

1961年のイギリス。不況吹きすさぶ中、自称劇作家を気取りながらも劇作家の仕事はなく、タクシー運転手などのバイト生活をおくるとあるご老人。

田舎の貧乏老人なので世間との接点はテレビを見ることぐらいである。にも関わらず、公共放送の受信料を払うお金がない。取り立て人と揉めてるうちに投獄されてしまったり。

年金老人に無料テレビを!彼が起こした政治的アクションとは…??という映画。

Amazon Primeの映画紹介とはまったく書いてあること違うけれど(苦笑)、むしろそっちの説明はネタバレしていてよくない気がする。まあ実話がもとになっているのでネタバレもクソもないんだけれどね。

ゴヤの絵画「ウェリントン伯爵」についての説明は劇中まったくないのでそれは山田五郎さんの動画をみていただくとして、ウィットに富みまくったおじいちゃんのシニカルなイギリスジョーク満載なとても楽しい映画であった。

昨今のアメリカ大統領選挙やら我が国の兵庫県知事選挙やら、今現在のこの時代は学生運動華やかなりし頃とはまったく違う意味で政治の季節となったようであり、我が国では公共放送をダシにして民主主義をハックするなんだか怪しげな人物の暗躍が激しいようである。

そんな現代にこの映画の内容はとても興味深いといえるかもしれない。

ただ現実と違うのは、対立や分断を煽るのではなく、劇中の人物たちは隣人を愛するということを忘れずにいたところである。歴史的事件がもとなので結末の展開はわかってはいたけれど、まあなんというかやっぱりクライマックスシーンでワタシゃ不覚をとりました。

いやあ久しぶりにいい映画みた。

ちなみにこの映画の製作総指揮を担当した方は、主人公の孫にあたる方とのことである。そのためか?一部史実と異なるというか、あれ?ていうナゾな展開も含まれていたけれど、主人公の善人性が強調されててなかなか悪くないアレンジじゃないかな思った。

オススメです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました